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既存建築物の地震対策についての調査結果

危険窓ガラス1582件

福岡県西方沖地震で福岡市繁華街のビルの窓ガラスが飛散落下したことはまだ記憶に新しい。国土交通省は事態を重く見て、3月23日付で都道府県建築主務部長あてに「既存建築物における窓ガラスの地震対策について」を通達。

調査対象となった建築物は、1979年3月31日以前に着工され、都市計画で定められた容積率の限度が400%以上の地域内で地方公共団体が定めた地域防災計画に位置づけられた避難路沿いなど、ガラスの落下による災害の危険性の高い場所にある3階以上の建物。具体的には道路、避難路などに面したはめ殺し窓で、硬化性シーリング材(硬化パテ)を用いたガラス窓ということになる。

その調査結果が各都道府県から報告され、4月22日に住宅局建築指導課が公表した。それによると現在まだ調査継続中の都道府県もあるが、告示の基準に適合しない建築物は全国で1,582件あり、調査結果に基づいて都道府県建築主務部長がビルの所有者に改修を指導するなど適切な措置を早急に講じることになる。

適切な改善策として、合わせガラスなど安全ガラスへのはめ替えと、飛散防止フィルムの貼付の2点があげられる。対象が古いビルの窓の改修だけに、サッシの取替えと合わせガラスの入れ替えはコスト的に難しい面があり、飛散防止フィルムの優位性は否めない。

今回調査を要求した建物の数は全国で40,853件。それに対して報告のあった建物は32,726件。そのうち告示基準に適合している建物が30,531件で、基準に適合していない建物は前述のように1,582件。これは全体の4,8%に当る。国土交通省は6月末をめどに今回の指導によるその後の改善状況を公表する予定。

各都道府県の調査結果

調査を要求した
建築物の数
調査報告のあった
建築物の数
告示の基準に適合
してる建築物の数
告示の基準に適合していない建築物の数
北海道 1,128 675 576 99
青 森 441 398 318 80
岩 手 567 563 546 17
宮 城 312 280 270 10
秋 田 280 280 131 149
山 形 143 103 90 13
福 島 570 430 403 27
茨 城 808 771 653 118
栃 木 1,165 724 696 28
群 馬 24
埼 玉 1,415 921 875 46
千 葉 774 637 619 18
東 京 79 77 38 39
神奈川 658 410 393 45
新 潟 1,084 441 396 45
富 山 209 52 32 20
石 川 71 34 34
福 井 139 139 122 17
山 梨 39 14
長 野 805 729 186 39
岐 阜 4,907 957 883 74
静 岡 6,684 6,684 6,623 61
愛 知 215 204 171 33
三 重 195 183 162 21
滋 賀 507 454 415 12
京 都 230 136 61 23
大 阪 3,568 3,470 3,427 43
兵 庫 1,746 1,538 1,495 43
奈 良 176 176 148 28
和歌山 219 172 161 11
鳥 取 21 21 20
岡 山 221 30 25
広 島 4,588 4,583 4,536 47
山 口 80 80 62 18
徳 島 85 59 44 15
香 川 345 345 293 52
愛 媛 385 379 364 15
高 知 64 38 27 11
福 岡 573 415 343 72
佐 賀 383 383 383
長 崎 375 236 193 13
熊 本 2,406 2,406 2,379 27
大 分 568 564 532 32
宮 崎 580 565 507 58
鹿児島 826 807 739 68
沖 縄 43 36 34
合 計 40,853 32,726 30,531 1,582

*1.調査継続中の地方公共団体があり、確定数ではない。

*2.東京については1977−90年は独自の調査を実施(85,615棟)指導してきており、今回は窓ガラス関係で、未改修の79棟について調査を実施した。

*3.調査対象を拡大し実施している地方公共団体もあり、数が大きいものがある。

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