既築住宅の省エネ・防犯リフォームに関する調査
省エネ・防犯リフォーム市場の構成
持ち家居住者のうちリフォーム経験があるのは36%であり、防犯リフォーム実施経験者は持ち家居住者全体の4%、省エネリフォーム実施は1%、防犯及び省エネリフォーム実施は1%であることが明らかになった。それぞれのリフォーム実施者のうち窓のリフォームを行ったのは、防犯で49%、省エネで45%であり、持ち家居住者全体でみるとそれぞれわずか2%と0.5%という比率にとどまる。
窓のリフォームの内容としてそれぞれ最も多いのは、防犯の場合は「防犯フィルムを貼り付けた」(57.1%)、省エネの場合は「複層ガラス」(53.3%)であった。また、実施者の世帯構成をみると、防犯リフォームの場合は他のリフォームに比べ「単身」「夫婦二人」世帯の比率がやや高いことがわかった。
リフォーム実施実態
- 実施のきっかけ
- 平均リフォーム費用
- リフォームの満足度
- リフォーム実施の際に困ったこと
- 省エネ・防犯リフォームを実施しなかった理由
省エネリフォームのきっかけで多いのは「快適性向上」(66.8%)と「冷暖房費用削減」(52.3%)で、防犯リフォームのきっかけとして最も多いのは「最近、治安が悪くなっているとよく報道されているため」(54.9%)。次に多いのは「近所の家が被害にあい、不安を感じたため」(37.9%)。
省エネリフォーム費用の平均は141.6万円、また防犯リフォーム費用の平均は16.9万円であった
リフォームに対する満足度(「満足している」又は「やや満足している」と回答した割合)は省エネ88.6%、防犯は85.3%と、いずれも非常に高いことがわかった。また、省エネリフォーム実施者の約45%が実施した窓リフォームに注目すると、「満足している」とした割合が窓リフォーム非実施者を約15%上回ることがわかった。この満足度の高さより、窓リフォームは快適性や省エネ性の効果を実感しやすいリフォームであると考えられる。
省エネリフォーム実施者の50.0%、防犯リフォーム実施者の37.1%の回答者が「価格の基準や目安などがわからなかった」を実施時に困ったこととしてあげた。こうした不安・不便を解消するためには、リフォーム価格の目安となる客観的な情報の発信が求められているといえる。特に省エネリフォームは消費者の支払う費用が高く困ったことの回答率も高いことから、優先的な対応が求められる。
一般リフォームのみ実施した回答者の省エネと防犯リフォームに対する関心は、それぞれ76.5%、70.3%と非常に高い。一方、省エネリフォームを行わなかった理由は「一緒にする金銭的な余裕がなかった」が最も多く、省エネで55.1%、防犯で49.9%、そして「リフォームの費用が高そうだった」が42.5%、28.9%と続く。
リフォームを推進にあたっては金銭的負担の軽減が求められ、普及方策としては、リフォームローンに関する情報提供や、窓ガラスのリフォームによる冷暖房費用の削減効果に関する説明を行うことが有効であると考えられる。
(経済産業省:既築住宅の省エネリフォーム及び防犯リフォームに関する調査報告より)
